最新⁉防滑工事(UV樹脂工法・溶剤穴開け工法・PTS溶射工法)について

防滑工事とは、街中などの多くの人が利用する歩道や駅等の通路、ショッピングセンター等の建物内部の通路での転倒事故を防止する為、床面や路面等に特殊な工事を施すことです。

歩行者の転倒事故やスリップ事故を防ぐことを目的としています。
現在、さまざまな業者によって防滑工事が行われています。

高齢化に伴い、転倒事故が増加傾向にあることから原因を根本から改善する動きが加速しているんです。

そこで各防滑工事の方法や特徴などを見てみましょう。

防滑工事(UV樹脂工法・溶剤穴開け工法・PTS溶射工法)の方法や特徴

溶剤穴開け工法

先ず、現在の防滑工事で最も多く使われる工事方法は「溶剤穴開け工法」と呼ばれる工事技術です。
この溶剤穴開け工法は、床面や通路等が雨水等で濡れている場合に滑り防止の効果が高い工法です。
施工された床面や通路等の表面に溶剤を吹き付ける事で、表面に微細な穴を開ける事が出来ます。

この穴に水が入り込む事で水の表面張力を利用した吸盤効果を得る事ができ、滑り止め効果が発揮されるのです。

UV樹脂工法

次に「UV樹脂工法」と呼ばれる工事技術です。
この工法の特徴は施工された床面や通路の表面にUV硬化型の樹脂を吹き付け、UVを照射する事で硬化させてしまう工法です。

このUV硬化型樹脂にアルミナやアクリルビーズ等の骨材を混ぜ合わせる事で、UV硬化後の表面のグリップ力を挙げる事が出来ます。
床面や通路等でUV硬化させた表面は非常に硬化で、1日に数万人が歩く駅の通路等でもその効果が落ちてしまう事は有りません。

また、施工スピードも早く、無溶剤に骨材を入れた樹脂を用いることで、照射までのインターバルがほとんど必要なく直ぐに焼き付けることができます。

PTS溶射工法

次にご紹介するのは「PTS溶射工法」と呼ばれる工事技術です。
このPTS溶射工法の特徴は、特に鉄やステンレス等に高い密着性を持つ事でマンホールやグレーチング等による滑り防止に効果が有ります。
溶射に使用される樹脂は特殊熱可塑性樹脂で、鉄やステンレスに溶かして付ける溶射システムと専用の骨材を組み合わます。

現在では最も最新式の滑り止め技術と言えます。

これらの防滑工事技術は、毎日多くの人が利用する場所に施工されることが多いのですが、近年では個人のお住いなどでも採用されるようになってきています。
防滑施工は滑りによる転倒事故削減のために注目されています。

但し、これらの工事によって得られる防滑効果は永久的な物では無く、使用頻度にも影響を受けます。
利用者の多い駅やショッピングセンター等では通常の施設と比べ表面の摩耗が早く効果が低下してしまいます。

そのため、5年に一度ほど(使用頻度や工法にもよる)のメンテナンスも必要になります。