高齢者のために安全な床材とは?

みなさんこんにちは
床すべり.comの石井です。

いきなりですが、滑る床、滑りやすい床を放置していませんか?
人間は年を重ねると共に目が悪くなったり、筋力の低下など体が衰えていきます。
実は、高齢になってから転倒したり、また過度に安静することで寝たきりになってしまうことがあります。

また、高齢者が何がきっかけで要介護になるかのデーターを見ると『骨折・転倒が』全体の12.2%と4番目の多さになっています。
転倒を防ぐには・・と考えると、当然床への対策が思い浮かびます。
外溝や室内をバリア―フリーにすることが理想ですが、そんな簡単なものではありません。

それでは、どうやって予防していけば良いのでしょうか?

本日は、高齢者のために安全な床材と、その価格帯をお伝えします。

高齢者に見る転倒事故の現状

対策する前に、どんな場所が滑りやすいのか?
理解しておく必要があります。
なぜなら、室内にしろ外溝にしろ使われている床材は様々だからです。
フローリングと石材、フロアタイル毎に滑り対策は変わってきます。

まずは、どの場所で事故が起きているのか見てみましょう。

内閣府が公表している調査結果に高齢者の住宅と生活環境に関する意識というもにがあります。

それによると、転倒した自宅の場所では「庭」が最も多く、次に「居間・茶の間・リビング」「玄関・ホール・ポーチ」「階段」「寝室」と続きます。
全ての事柄をみると庭が一番多い気がしますが、後者の場合、全てが室内で起きていることになります。
高齢者にとって安全だと思われていた室内にも危険が潜んでいるのです。

次に室内の転倒場所だけを見てみましょう。
室内の転倒場所では「居間・茶の間・リビング」の割合が20.5%と最も多く、次いで「玄関・ホール・ポーチ」が17.4%、「階段」13.8%、「寝室」10.3%、「廊下」8.2%、「浴室」6.2%の順と続きます。

体力や筋力など身体機能の低下によってすり足で歩きがちな高齢者は、たとえ滑らないようにカーペットを敷いていたとしても、その裾に引っかかって転んでしまうことも少なくありません。
また床とカーペットのちょっとした段差でも、転んでしまいます。
一説に、高齢者が躓きやすい段差は認識しづらい1~2cm程度であるといわれています。
居間などの居室についても注意が必要です。時には、段差のない廊下やフローリングでも滑りによって転倒してしまうことがあります。
原因の一つにスリッパがあります。

寒さや汚れ対策としてスリッパや靴下を履いてしまうことで滑りやすくなるのです。

大切な家族を、大切な人達を守っていきたい想いは誰にでもあると思います。
だからこそ、対策することが大切です。

高齢者に安全な床材

では高齢者に安全な床・優しい床とはどんなものなのでしょうか?
段差がなく滑りにくい、そして例え転倒してしまったとしても柔らかく守ってくれる床になります。

段差への対策については、手すりの設置・スロープの設置・バリアリフォームになります。
一概に価格を一括りにできませんが、目安とすればトイレなどへの部分的な手摺りの設置では下地補強と工事費で約5万円になります。
バリアフリーに伴う浴室の交換が約80万円になります。
どんな床材が気になると思う方もいますので先に進みますが、概算価格は最後に表で記載します。

既存床の滑りやすさの改善には、滑り止め塗装があります。
フローリングにはウレタンでの対策がコストを抑えて行うことができます。
玄関など石材やお風呂場には、濡れた状態が最も危険です。
濡れた時に更に効果を発揮しり滑り止め加工が良いと言えます。

そして転倒してしまった時のために、衝撃吸収性能のある床材についても見ておくと安心です。
万が一転倒しても衝撃吸収性が高ければ痛みや衝撃を軽減することができます。
床下地を全て変えて吸収性を高める方法や、衝撃吸収フローリング、畳、コルク、クッションフロアがありますが吸収性が高いのは、やはり床下地からの交換と衝撃吸収性フローリングになります。

尚、フローリングを選ぶ時にはワックス不要なメンテナンスフリー性能、傷が付きずらいなど耐摩耗性などの性能を押さえておくことが大切です。
特に車椅子対応か否かは、高齢者のために見ておく必要があります。

また、床下地からリフォームを検討する場合、乾式二重床というクッション性をコントロールできるものがおすすめです。

タイルカーペットもクッション性がありますが、剥がれやすく段差ができる可能性があることも理解しておきましょう。
ただ、床材の中で最もコスト面に優れています。

例えば一般的なカーペット素材のものを選べば滑りづらくなりますし、厚みのあるものを選べば衝撃を吸収してくれます。
部屋のテイストに合わせて自由に選択することができたり、汚れた部分だけ外して付け替えるといったこともできるなど手入れのしやすさも魅力的です。

転倒を恐れずに元気に生活できるよう、床材は工夫して選択したいものですね。

自分で出来る床リフォームは?

タイルカーペットはDIYで施工しやすい床材でもあります。
その際は段差のことも考えて行ってください。

また、フローリングに対応している滑り止めワックスがありますが、歩くことで性能が落ちていきます。
いつの間にか滑りやすくなってしまうことがあります。
こまめな塗り替えが必要です。

滑りずらさというのは滑り抵抗係数やCSR値などで表されますが、これらの数値が大きければそれだけ滑りづらい床材という証明になります。
商品によっては、この数値が記載されています。
滑りにくい商品を選びましょう。

床材に伴うリフォーム、その価格帯とは?

階段手摺取付け 2万5千円~
玄関に手摺取付け 4万3千円~
8㎡の玄関を滑り止め施工 8万円~
6畳一間フローリング滑り止め塗装(塗装のみ・ワックス剥離別途) 6万円~
6畳一間の床を衝撃吸収フローリングに張替え(既存床撤去含む) 10万円~
6畳一間の床材を下地からリフォーム(既存床撤去含む) 20万円~
1階3LDKの床をバリアフリー化 約150万円
玄関部分の勾配の緩和、階段の改良、スロープ取り付け、手すりの取り付け 約250万円
お風呂のバリアフリー化 約80万円
一般的なバリアフリー化 400~500万円
こだわりのリフォームを伴ったバリアフリー化 1000万円以上

バリアリフォームもお任せください

私たちは、日頃から床下地工事、フローリングやコルク・クッションフロア・タイルカーペット工事を行っている床施工の専門業者です。
そのため床の滑りの対策にも取り組んできました。
自社施工が可能なため、大手様と比べコストを抑えた床リフォームを行うことができます。
まずは、お気軽にご相談下さい。