滑り止め工事の方法にはどんな種類と特徴があるのか?

みなさんこんにちは
床滑り止めcomの天野です。

滑り止め対策をしたいけど、施設にあった商品が分からない、何を使って良いのか分からない。
そんなことはありませんか?

確かに、市販で売られている、滑り止め対策商品は、その使用において難しい側面を持ちます。

滑り止め工事・工法についてお悩みの方へ

理由としては、滑る場所がまばらで把握できない場合やどんな滑り止め商品が適しているのか分からない場合があり、それなら、部屋や店舗など対象となる場所へ施工した方が安全性を確保できるからです。

お客様への安全の提供という意味では、最も良い選択肢だとも言えます。

ただ、どんな工法があるのかは、気になるところだと思います。

そこで、本日は、滑り止め施工の工法についてご紹介していきます。

防滑工法の種類

床への防滑施工の方法と種類とは

防滑工法とは、滑りを止めるために、また転倒防止のために行われる施工です。

大理石や御影石、セラミックタイルなど、石質床材などそのままでは滑りやすい床に対して行います。

近年、高齢者による店舗内でのスリップ事故や、ビル入口での転倒事故などがあり訴訟へと発展しています。

施設管理者やオーナが過失として責任を問われ、高額な損害賠償を請求されてるケースも増えています。

転倒事故を予防する防滑工事

防滑工事は、濡れても滑らない床を実現し安全性を確保することができます。

代表的な工法に、貼り付け加工、バーナー加工、ブラスト加工、SBS加工(スリップ・バスターズ・システム)などがあります。
具体的にどんな工事なのか見ていきましょう。

貼り付け加工

引用:http://www.cushiony.jp/

貼り付け加工は、文字通り滑り止めのテープやシールなどを直接床材に張り付ける工法で、すぐに施工できますが、定期的なメンテナンスとして張替えを行ったり、汚れをこまめに落とす必要があります。

それでも、汚れが床にこびりつき、見た目にも美観を損ない、また経年により、衛生的とは言い難い状態になります。
また、つまづきやすかったり、突っかかりのしやすさが出たりするなど、安全性にも問題がありますが、施工が非常に簡単です。

ただ、写真のように本格的な施工を行う場合には業者に依頼する必要があります。

バーナー加工
防滑工事バーナー工法

引用:https://www.horiuchi-sekizai.com/

バーナー加工は、バーナーと呼ばれる気体燃料、霧状液体燃料、微粉炭などの燃料に空気を適量混合して火を出す装置を使った防滑工法です。
バーナーを使って床面の表面を焼くことで、床面を溶かし、凹凸の変化をつけ、滑りにくさを作り出します。

強い滑りにくさを出すことができるという特徴がありますか、高温で床材を焼き付けるという工法のため、表面が焦げたり、化学変化を起こしたり、あるいはもろさが出るなどの変質の他、変色やツヤを失う、時に形自体が変わってしまう等、衛生的ではありますが、素材の質感や美しさが失われてしまうという欠点があります。

また、高度な技術を必要とするためメンテナンスには専門の業者の力が必要で、ランニングコストがかかりやすい防滑工事であると言えます。
ただ、高温で行い床材に直接凹凸をつけるため、衛生的ではあります。

ブラスト加工
防滑工事ショットブラスト施工

引用:http://www.sb-futami-aj.co.jp/index.html

ブラスト加工は、細かい砂を高圧で床材に噴射し、床を傷つけることによって防滑するという工法です。
主な対象は石材で、表面に凹凸を作ることで、防滑性を高めます。

金属加工などでも用いられる方法でもあります。
細かい滑り止めを作ることができる反面、メンテナンスが必要です。

SBS加工

防滑工事SGS工法最後のSBS加工は、特殊な液剤を塗布する工法で、一度施工すると定期的な水洗いや洗剤を行っても塗布した液剤が変質しないという特徴があります。

床材の表面にマイクロメートルの穴を開け、そこに水が入り込むことで滑らなくなります。
通常なら、水で滑ると思いますが、表面張力によって靴と床材が吸盤のように吸い付き、グリップ力を高めるのです。

いずれ工法の欠点もカバーし、汚れが付きにくく床材を変性させないため、美観も損なわないという強みがあり、注目されています。
この液剤の登場によって、今まで滑り止め施工が苦手だとされた、大理石のような場所も不安なく施工できるようになりました。

最後に

いかがだったでしょうか?

滑り止め工事の工法は様々です。
現在、主流になっているのが、スピード施工が可能でコストメリットのあるSBS加工になります。
ただ、まだ滑り止め施工は認知自体低く、注目の工法なのですが、広く世の中に知られているとは言えません。

しかし、年々施工依頼が増加している工法でもあります。

住まいや店舗の安全・安心に一役買うことができる、SBS工法、採用してみてはいかがでしょうか?