マンション直貼りタイプ・ペット用フローリングワンラブオトユカとは

みなさんこんにちは
床滑り止め.comの天野です。

ペット用フローリングは様々なメーカーで販売されていますが、ワンラブオトユカは大建工業が販売するマンション床用の直貼りフロアーです。
ここで??の人もいるでしょう。

なぜなら、大建工業には、あの有名なペット用フローリング、ワンラブフロアがあるからです。

建築に携わっていない一般の方では、何が違うのか、どこで違うのか分からないでしょう。

簡単に説明すると、一般住宅用がワンラブフロアで、マンション床用がワンラブオトユカということです。
そもそも、マンション床の構造と、戸建て住宅の床の構造は異なります。

マンション床の構造は2パターンほどになり、コンクリートの上にフローリング直貼りか床下地である乾式二重床を施工した上にフローリング根太張りを行うかになります。

フローリング直貼りのようす

フローリング直貼りのようす

直貼りはコンクリートの上に直接、接着剤でフローリングを張っていく方法で、もう一方はコンクリートに支持脚とパネルで下地を設置した後にフローリングをノリ釘併用で貼っていくものです。

床下地(置床)の上にフローリング根太貼り

床下地(置床)の上にフローリング根太貼り

後者の場合では、ワンラブフロアの施工も可能です。

マンション床にとって一番重要なのが階下へ騒音を伝えないための性能です。

【参考 🔗ワンラブオトユカの遮音性能LL-45とは?

下地を設ける場合には支持脚で音を抑えることができますが、コンクリートに直に貼る場合にはフローリング自体に防音性能が必要となります。
ワンラブオトユカはペットが心地よく暮らすための性能と防音性能の両方を備えていることになります。

それでは、ワンラブオトユカのスペックについて見ていきましょう。

その前に大建工業では開発意図をこのように伝えています。

大建工業ワンラブオトユカの開発意図

近年、「ペットと一緒に暮らしたい」というニーズが年々高まっています。実際、日本国内の約3割の家庭で犬や猫が飼われているといわれており、今やペットは家族の一員として非常に大切な存在になっています。しかしその一方で、硬く滑るフロアーの床は、特に犬にとっては足や腰に負担がかかりやすく、股関節症や脱臼、ひどい場合は骨折といった事故が急増するなど大きな問題となっており、飼い主からはペットの歩行に配慮したフロアーを求める声が高まっていました。

これらニーズの高まりにあわせ、昨年8月に戸建住宅向けに『ワンラブフロア』を発売しました。『ワンラブフロア』は発売と同時に多くの愛犬家に好評を得て、新築だけでなくリモデルでも多く採用されています。

しかし、大都市圏を中心にペット可マンションやペット共生型マンションが急増している現在、『ワンラブフロア』のマンション向け防音タイプフロアーを望む声が数多く寄せられていました。そこで、これらニーズに対応するため当社が開発したのがマンション向けペット共生住宅用フロアー『ワンラブオトユカ SF45』です。

犬の歩行に配慮した“滑りにくさ”を実現するためには、フロアー表面に弾力性のある塗装を施す必要があり、逆に傷や汚れを付きにくく、手入れしやすくいつまでも美しさ維持するためにはフロアー表面を硬くする必要があります。ペット対応フロアーには、この相反する性質を両立させなければならないという開発上の大きな課題があります。そのため、現在市場に流通しているペット対応フロアーの多くは、ペット視点の機能もしくはユーザー視点の機能の何れかに特化した製品となっています。

『ワンラブオトユカ SF45』は、“滑りにくさ”と “耐傷性・耐汚れ性”を維持する為に、基材には優れた耐傷性を備える【Wハードベース付裏溝加工合板】を、表面化粧材には意匠性と耐汚れ性に優れた【特殊加工化粧シート】を、そして表面塗装には【特殊防滑マットコート塗装】を採用することで、『ワンラブフロア』と同様の“滑りにくさ”と“耐傷性・耐汚れ性”を併せ持っています。更に、マンション向けフロアーに好ましいとされる軽量床衝撃音遮断性能LL−45をクリアし、階下への気になる生活音を軽減しています。

『ワンラブオトユカ SF45』は、集合住宅で住まう方にも「良きパートナーとして、そして家族の一員として、ペットにも快適に暮らして欲しい」そんな飼い主の愛情を形にしたフロアーです。

大建工業プレスリリースより

ワンラブオトユカについて

ワンラブオトユカは愛犬の足腰にやさしい防音床材です。
小型犬の歩きやすさと歩行時の沈み込み感に配慮したマンション用床材になります。

ワンラブオトユカの主な特徴
1.犬の歩行に配慮した”滑りにくさ”を実現
床材料構法研究会の研究データを参考にしながら調査・研究を行い、犬の歩行に配慮した“滑りにくさ”を当社規格値(ペットを対象とした滑り抵抗係数:C.S.R・D´値0.33〜0.55)として設定。【特殊防滑マットコート塗装】を採用することで、この規格値をクリアしましたので、室内でペットを飼う場合でも、元気よく安全に歩かせてあげることができます。
2.ペットの引っ掻き傷が付きにくい優れた耐傷性
化粧シートと合板基材の間に極薄層でありながら優れた硬さ・寸法安定性を有するWハードベース層(特殊樹脂強化層)を設けることで、優れた耐傷性を発揮。爪が強くあたっても傷つきにくくなっています。
3.よだれや粗相による変色がしにくい優れた防汚性
表面化粧材に意匠性と耐汚れ性に優れた【特殊加工化粧シート】を採用するとともに、汚れの付着を防ぐ「ステンガード機能」を施しましたので、尿(アンモニア)やよだれなどにも変色や色抜けすることが少なく安心です。
4.人にやさしい多機能床材
① 食器などの落下傷、家具の引きずりに強く傷がつきにくくなっています。
② 床暖房仕上げ材としても使用できます。
③ ワックスによる艶出し・保護は必要なく、お手入れが簡単です。
5.マンションでも安心の防音タイプ床材
マンション向けフロアーに好ましいとされる軽量床衝撃音遮断性能LL−45をクリアし、階下への気になる生活音を軽減します。
6.人気の銘木柄・3柄をラインナップ
デザインは、人気のウォールナット柄・2色とアッシュ柄・1色をラインナップしました。独特の色味・木目柄を再現することで、質感を高めています。
色柄バリエーション
シカモア柄(ホワイト)

シカモア柄(ホワイト)

メープル柄(ベージュ)

メープル柄(ベージュ)

チェリー柄

チェリー柄

ウォールナット柄

ウォールナット柄

ワンラブオトユカ45Ⅱ(147幅タイプ) 仕様
サイズ 12.3㎜厚さ、147×905㎜
梱包・入数 24枚(3.19㎡)入り
基材 樹脂含浸シート張り裏溝加工合板
表面 特殊オレフィンシート、UV抗菌耐摩耗防滑マットコート仕上げ
裏面 両面フラットウレタン系樹脂発泡体(3㎜厚)
※本製品は小型犬の肉球の滑り抵抗を考慮しておりますが、全てのペット(犬・猫)の歩行に最適とは限りませんのでご注意ください。
平面図

断面形状

断面形状

最後に

いかがだったでしょうか?

マンションの床工事は、専門の業者さんが行っています。
通称フローリングやさんと言います。
大工さんは、基本的にマンション系の床はあまり手掛けていません。

施工性を言えば、直貼り工法は特に手際の良さが必要で、接着剤が固まる前に張るだけでなく、更に材料を隙間なく張り詰めた後、動かないようにしなければなりません。
接着剤が固まる際に、隙間があると、そのまま固まってしまうからです。
【参考 🔗ペット用フローリング張替え工事の知識!掛かる日数と施工工程とは?

マンションやアパートの床の張替えを行う場合には専門の業者に依頼することをおすすめします。

フローリング専門の老舗工事業者、株式会社霜鳥、創業46年からマンション・アパート・公共施設・体育施設・戸建て住宅など実績数も10,000件以上に上る。
代々木体育館・早稲田大学・法政大学など名だたる有名物件の施工。
木床工事を依頼するなら、技能士を持つ施工専門店がおすすめ。
施工地域は関東甲信越