薄膜溶剤2液型エポキシ樹脂系塗床材『ユカクリートスタンダード』

ユカクリートスタンダードは、厳選された強靱なエポキシ樹脂をベースにした2液型の塗床材です。
強度・密着性・耐摩耗性に優れ、作業が簡単でしかもカラフルな塗膜が容易に得られますので、モルタルコンクリート用として幅広くお使いいただける最適の塗床材です。

特長

  1. ホルムアルデヒドの放散量が少なく、日本塗料工業会の認定を受けています。
    日塗工登録番号 D01155
    ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆(規制対象外)
  2. 耐久性にすぐれています。
  3. 耐衝撃性、付着性にすぐれています。
  4. 耐摩耗性にすぐれています。
  5. 低粘度で、しかもハイソリッドのため、はけ・ローラー塗りで肉持ち感良く仕上げることができます。
  6. 作業が簡単ですので、経済的です。
  7. 豊富な色数は、床面の安全性や稼働効率を高めます。

用途

  • 耐薬品性を要求される場所
    化学工場
  • 防塵、衛生面が重視される場所
    倉庫、通路、階段、機械設置や運搬機械のある床、自動車工場、製薬工場、食堂、研究所、診療所
    (抗菌仕様も可能です)

標準塗装仕様

■コーティング工法 平滑仕上げ

工程 品名 内容 塗付量
(kg/㎡/回)
塗装間隔
(23℃)
1 下地 下地モルタル及びコンクリートは金ゴテ仕上げで、十分に強度のあるものとします。
通常、モルタルは打設後2週間以上、コンクリートは4週間以上の養生が必要です。
2 下地
処理
1. 含水調査はポリエチレンフィルムを床面に敷き、周囲をテープで密封して翌日(16時間後)
開封する手順で行い、床面が黒っぽく濡れたりフィルムに結露していないこととします。
また、含水率は、デジタル式水分計で5%以下を目安とします。
2. 必ず全面をサンドペーパーがけ(P24~P40)により目荒しを行い、汚染物やレイタンス
などを取り除きます。
3. 油脂、グリース、タールなどはシンナーか洗剤で除去します。
4. 必要に応じて、クラック、穴などを補修します。
3 下塗 ユカクリート
プライマーS
主剤:硬化剤=2:1(質量比)の割合でよく混合し、
シンナーEPで0~20%(質量)希釈し、ローラー、
はけで均一に塗装します。
0.10~
0.15
3時間以上
48時間以内
4 上塗
(1回目)
ユカクリート
スタンダード
主剤:硬化剤=4:1(質量比)の割合でよく混合し、
シンナーEPで10~20%(質量)希釈し、ローラー、
はけで均一に塗装します。
0.14~
0.16
10時間以上
7日以内
5 上塗
(2回目)
ユカクリート
スタンダード
主剤:硬化剤=4:1(質量比)の割合でよく混合し、
シンナーEPで10~20%(質量)希釈し、ローラー、
はけで均一に塗装します。
0.14~
0.16
6 養生 養生期間中は出入口を封鎖し、歩行しないように注意します。
軽歩行可能時間 10時間以上(20℃)

■コーティング工法 防滑仕上げ

中塗り塗装直後に6号硅砂0.1~0.2kg/㎡を散布して下さい。乾燥後、余分な硅砂を取り除き、さらに1~2回塗装して下さい。中塗りと砂散布は、特にムラのないよう注意して施工して下さい。

可使時間と硬化時間

単位:時間
品名 10℃ 20℃ 30℃
ユカクリート
スタンダード
可使時間 12 8 4
硬化時間 24 10 5
ユカクリート
プライマーS
可使時間 8 4 2
硬化時間 6 3 2
ユカクリート
強化コンクリート用
プライマー
可使時間 4 2 1
硬化時間 7 3.5 2

容量と配合比

※抗菌仕様の場合、中塗り、上塗り工程でユカクリートスタンダードの主剤と硬化剤を混合した後、ユカクリート抗菌剤薄膜用を1セット(16kg)に対して75g(0.47%)添加して下さい。
品名 材質 配合比
(質量)
容量 ホルムアルデヒド
放散等級
日塗工登録番号
ユカクリート
スタンダード
溶剤型
エポキシ
主剤 4 16kg
セット
主剤 12.8kg F☆☆☆☆
D01155
硬化剤 1 硬化剤 3.2kg
ユカクリート
プライマーS
溶剤型
エポキシ
主剤 2 15kg
セット
主剤 10.0kg F☆☆☆☆
D01159
硬化剤 1 硬化剤 5.0kg
ユカクリート
強化コンクリート用
プライマー
溶剤型
エポキシ
主剤 4 18kg
セット
主剤 14.4kg F☆☆☆☆
D01225
硬化剤 1 硬化剤 3.6kg
ユカクリート
抗菌剤薄膜用
銀系無機
抗菌剤
75g

■1セットの塗装面積

ユカクリート スタンダード : 50~ 57㎡/2回
ユカクリート プライマーS :100~150㎡/1回
ユカクリート 強化コンクリート用プライマー :120~180㎡/1回

標準色

性能

※ 23℃、7日間乾燥後、試験に供しました。
※ 塗膜物性の試験結果は実測値であり、保証値ではありません。
試験項目 結果 備考
容器の中の状態 かき混ぜたとき、堅い塊がなく一様になる JIS K 5600-1-1 4.1.2
塗装作業性 はけ、ローラーによる塗装作業に支障がない JIS K 5600-1-1 4.2
塗膜の外観 正常である JIS K 5600-1-1 4.4
鉛筆引っかき値 H JIS K 5600-5-4
鏡面光沢度 90 JIS K 5600-4-7
耐カッピング性 8mm JIS K 5600-5-2
耐おもり落下性 1/2インチ、500g、40cm 合格 JIS K 5600-5-3 3.3
耐屈曲性 3mmΦ 180℃ 合格 JIS K 5600-5-1
耐摩耗性 28mg JIS K 5600-5-9 CS-17 4.9N 1000回転
105mg 日本塗り床工業会 CS-17 9.8N 1000回転
耐水性 異常なし JIS K 5600-6-1 水道水 1か月浸漬
耐アルカリ性 異常なし JIS K 5600-6-1 水酸化カルシウム飽和溶液
6時間浸漬
異常なし JIS K 5600-6-1 2% かせいソーダ 7日浸漬
耐酸性 異常なし 5% 塩酸 7日間浸漬
異常なし 20% 硫酸 24時間浸漬
耐塩水性 異常なし 5% NaCl 30日浸漬
耐ガソリン性 異常なし 24時間浸漬
耐油性 異常なし 24時間浸漬