薄膜溶剤1液型アクリル樹脂系塗床材『ボージンコートS』

ボージンコートSは、防塵性と速乾性を兼ね備えた防塵用塗床材です。新設・塗替えの塗装作業が容易で最もポピュラーな塗床材が創出する美しい色彩環境は、作業能率の向上と環境安全の促進に貢献します。

特長

  1. ホルムアルデヒドの放散量が少なく、日本塗料工業会の認定を受けています。
    日塗工登録番号 D01025
    ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆(規制対象外)
  2. 塗装が簡単で、塗り面積が大きいので、非常に経済的です。
  3. 塗替えや塗継ぎも大変容易で最も一般的な1液溶剤型塗床材です。
  4. 耐候性が良く、変色が殆どありません。
  5. 低温(5℃)から高温まで、幅広い条件で作業ができます。
  6. 豊富な標準色は床面をカラフルに塗り分けることができますので、作業の安全や能率の向上に役立ちます。

用途

  • 各種工場
    機械工場、繊維工場など
  • 一般建造物
    倉庫、商店、住宅、事務所、食堂など

標準塗装仕様

■コーティング工法 平滑仕上げ

※1 特に吸い込みの少ない場合は省略できます。
工程 品名 内容 塗付量
(kg/㎡)
塗装間隔
(23℃)
1 下地 下地コンクリート及びモルタルは金ゴテ仕上げで、十分強度のあるものとします。
通常、モルタルは打設後2週間以上、コンクリートは4週間以上の養生が必要です。
2 下地
処理
1. 含水調査はポリエチレンフィルムを床面に敷き、周囲をテープで密封して翌日(16時間後)
開封する手順で行い、床面が黒っぽく濡れたりフィルムに結露していないこととします。
また、含水率は、デジタル式水分計で5%以下を目安とします。
2. 必ず全面をサンドペーパーがけ(P24~P40)により目荒しを行い、汚染物やレイタンス
などを除去します。
3. 油脂、グリース、タールなどはシンナーか洗剤で除去します。
4. 必要に応じて、クラック、穴などを補修します。
3 下塗
※1
ボージンコートS ボージンコートシンナーで80%(質量)
希釈し、はけ、ローラーで均一に塗装する。
0.06~0.07 2時間以上
4 中塗 ボージンコートS ボージンコートシンナーで40~60%(質量)
希釈し、はけ、ローラーで均一に塗装する。
0.10~0.14 2時間以上
5 上塗 ボージンコートS ボージンコートシンナーで40~60%(質量)
希釈し、はけ、ローラーで均一に塗装する。
0.10~0.14
6 養生 養生期間中は出入口を封鎖し、歩行しないように注意します。
軽歩行可能時間は2時間以上(23℃)です。

■コーティング工法 防滑仕上げ

中塗りを塗付し、直後に6~7号硅砂(0.1~0.2kg/㎡)を散布して下さい。乾燥後、余分な硅砂を取り除き上塗りして下さい。砂散布は、特にムラのないよう注意して施工して下さい。

容量と塗装面積

品名 容量 塗装面積
ボージンコートS 15kg
(4kgあり)
43~58(㎡/3回/1缶)
ボージンコートシンナー 16L
(4Lあり)
ユカクリートプライマーA 15kg 75~150(㎡/回/1缶)

性能

項目 結果 試験方法
容器の中での状態 かき混ぜたとき、
堅い塊がなくて一様になる
JIS K 5600-1-1 4.1
塗装作業性 塗装作業に支障がない JIS K 5600-1-1 4.2
塗膜の外観 塗膜の外観が正常である JIS K 5600-1-1 4.4
上塗り適合性 上塗りに支障がない JIS K 5600-3-4
耐摩耗性 9.0mg JIS K 5970 7.8 テーバー式 CS-17 4.9N 100回転
203mg 日本塗り床工業会 テーバー式 CS-17 9.8N 1000回転
耐衝撃性 衝撃による変形で
割れ、はがれを生じない
JIS K 5970 7.9 300g 30cm
耐水性 水に規定時間浸したとき
異常がない
6時間浸漬(JIS K 5600-6-1)
耐アルカリ性 アルカリに規定時間浸したとき
異常がない
JIS K 56970 7.11 6時間浸漬
ホルムアルデヒド放散等級 F☆☆☆☆ JIS K 5601-4-1 デシケーター法
乾燥時間 指触40分 硬化2時間以内 23℃
鏡面光沢度 75 JIS K 5600-4-7 60度
耐屈曲性 Φ2mm 合格 JIS K 5600-5-1
耐カッピング性 9mm JIS K 5600-5-2
引っかき硬度(鉛筆法) HB JIS K 5600-5-4
促進耐候性 異常なし サンシャインウェザーメーター 750時間
引張接着強さ(MPa) 2.9(基材破壊) 建研式接着力試験器

標準色

※色見本は印刷のため色調が異なります。※ユカクリート、ボージンコート標準色見本帳をご参照下さい。