CSR値(滑り抵抗係数)を測定する方法とは

みなさんこんにちは
床すべり止め.comの石井です。

ところで、滑り具合はどうやって計測されているのでしょうか?

CSR値を測定するONO・PPSM測定機

床のすべり測定には測定機を使用し、主にONO・PPSM測定機、振り子式測定機、スリップメータ測定機が用いられます。

このうちCSR値を測定するのがONO・PPSM測定機です。

平成21年10月「東京都福祉のまちづくり条例施設整備マニュアル」に、ONO・PPSMでのすべり抵抗係数が記されたことにより、各県や公益法人でも同様の基準が設けられるようになりました。

また、平成24年8月にはバリアフリー新法「高齢者、障碍者等の円滑な移動等に配慮した建設設計基準」の改訂により、「床の滑りについて、評価指標はJIS A 1454に定める床材の滑り性試験によって測定される滑り抵抗係数(CSR)を用いる。」と記載されています。

【参考 🔗バリアフリー新法にも明記されている、床の滑り評価指数JIS A 1454とは

バリアフリー新法

ONO・PPSM測定機は、床面との接触面が30c㎡のすべり片に20㎏の荷重をかけて斜め上に引っ張り、滑り抵抗係数を測定します。

CSR値測定は、駅の階段・改札口・スロープの改修後の床やホーム、イベントホール、アウトレットパーク園内、区役所・銀行・コンビニ等の身近な様々な場所で行われています。

また、その場所を歩く際は靴を履いているのか、スリッパなのか、靴下なのか、また雨で濡れる場所なのか凍結する場所なのか、温度や湿度はどれくらいなのか等の環境も考慮して測定されます。

CSR値の測定には、国家資格など専門の資格が必要な訳ではありません。

測定はプロに依頼することがおすすめ

測定機があれば測定者になることができます。

マニュアル

とはいえ、何も知識がない人間がやるのには少し抵抗や不安があるかもしれません。

その場合は、防滑施工業者等に依頼するのが良いでしょう。

特に、国土交通省認可の協同組合防滑業振興協会に加入している業者や「すべり測定士」の認定試験に合格した有資格者がいる業者に依頼するのが安心です。

直接現場に来てもらう方法がありますが、交通費が発生する場合もありますのでなるべく近隣の業者に依頼した方が良いでしょう。

なお、直接現場に来てもらう以外に、床面のンプル材を業者に送って測定してもらう方法もあります。

その際は実際に床を歩く時の履物も合わせて送る場合があります。