yukamainte
最新記事 by yukamainte (全て見る)
- 石材床滑り止めの価格とは? - 2019年7月3日
- 耐摩耗性に優れ汚れが付きにくい水性塗床材『床水樹』 - 2019年5月28日
- 作業性、安全性に優れ塗替用にも適する塗床材『水系ボージンコート』 - 2019年5月23日
ワックスに薄い汚れが!取り除くための方法ワックス剥離とは
みなさんこんにちは
おかげさまで創業約50年!
お客様から床が滑るとのご相談を多く受け、床滑り止めに取り組んでいるフローリング専門職人、床滑り止め.comの天野です。
お客さまから良くこんなご相談を受ける時があります。
”滑り止めワックスを使用し始めてから、床に黒ずみが目立つようになってきた。
もう一度塗ったんだけど改善できないので見に来てほしい。”
なぜ汚れが目立つようになってきたのでしょうか?
ほとんどの理由は、ワックスを塗布する時に正しい手順を踏まず、清掃を疎かにしたせいで起きたか、若しくはメンテナンスフリーの床で、ワックスが密着しないことによって起きたかになります。
前者の場合
前者の場合です。
ワックス掛けを行う時に、すべての手順が大切ですが、特に仕上がりは清掃が影響します。
毛やほこり、汚れなどがフローリング表面に残っているとワックス掛けを行う時に巻き込んでしまいます。
ワックス掛け直後には、光沢が出てきれいになりますが、使用し摩耗することで輝きが失われていきます。
綺麗にしようと、ワックス掛けを繰り返していくことで、汚れとして認識できるようになります。
ちょっとした黒ずみがある膜が何層もできていくイメージです。
気づいた時には遅い、ワックス掛けの失敗です。
後者の場合
後者の場合です。
もともと、一般的なフローリングのうえにワックスを掛けても剥がれることがあります。
フローリングに傷が付く恐れがあるので、ご自身でやるのは、おすすめしませんが、軽いコインスクラッチ程度で、なぞった所が全て剥がれるケースもあります。
さらにメンテナンスフリーの床材表面にはゴミや汚れが付着しにくいよう加工されています。
密着するかもわかりませんよね。
大げさに言えば、フローリングの上に紙を置いたような状態です。
知らないで塗ったワックスが人の通る場所だけ剥げ、その他の場所は剥げていない。
そして、境目が黒く汚れる。
こんな光景になります。
ワックスが剥げていない部分の処理は、ご自身では難しい作業になります。
こちらも気づいた時には遅い失敗です。
ただ、メーカーによっては、お客様の希望によりワックス塗布は可能としていますが、私としては絶対おすすめしません。
どうすればワックスの汚れが改善できるのか?
フローリングのワックスを取り除くためには、ワックス剥離という作業が必要になります。
何層も塗り重ねているのであれば、少し厄介です。
剥離作業には、フローリングが苦手とする水分を使う必要があるからです。
また、ワックス剥離剤が浸透せず、何回も作業を繰り返さなければならない可能性もあります。
1層だけであれば、6畳、30分程度で済むはずの作業が何層も掛けられている場合4時間以上掛かることっだってあるんです。
剥離作業代は人工や材料代、そして剥離剤や諸経費になりますが、中でも、ウエイトは人工になります。
滑り止めワックスを使ってフローリングを滑りにくく且つキレイにしようとしたのにも係わらず、返って汚くなってしまった。
取り除くための費用が何万円も掛かってしまった。
こんなことに為らない様にしたいものです。
無垢フローリングの場合、剥離技術で改善できない場合があります。別の技術で改善しなければなりません。
↓ ↓
【参考 🔗階段無垢床・無垢フローリングの滑りやすさを解決する!床塗装技術とは!?】
フローリングにワックス掛けを行う場合にはメンテナンスフリーかの確認を!!
折角、ワックスを掛けたのに、意味の無いことをしているかもしれません。
最近では、メンテナンスフリーのフローリングも少なくありません。
取り扱い説明書を読まないがために起こる、初歩的なミスです。
もし、メンテナンスフリーの床が滑りやすかったのなら滑り止めのプロフェッショナルに依頼するしか方法が無いです。
ワックス掛けについて多くの情報がありますが、こういった注意点を認識してメンテナンス方法を選択してください。
最後に
いかがだったでしょうか?
密着が悪いとは、どういうことかと例えるなら、油のうえにテープやシールを貼るようなイメージです。
外壁塗装なら塗った塗料が直ぐに剥がれてしまうでしょう。
保護や性能の付加のために行う塗装も、剥がれてしまえば、何のために行ったのか分かりませんよね!
フローリングの滑り対策としての剥離や、ワックス掛け、コーティングは、この辺りをしっかりと理解している専門業者に依頼しましょう。