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フローリングの滑りを止めたい!解決方法と費用相場

フローリングの滑りを止めたい!解決方法と費用相場

みなさんこんにち
おかげさまで創業約50年!
お客様から床が滑るとのご相談を多く受け、床滑り止めに取り組んでいるフローリング専門職人、床滑り止め.comの天野です。

住まいのフローリングが滑りやすくなっていると、安心して生活することができませんよね。
お年寄りやペットがいれば尚更です!!
ちょっとした転倒でも、大怪我してしまう恐れがあるからです。

毎日の暮らしの中で使う場所だからこそ、その安全は確保しておきたいものです。

日頃気にしないかもしれませんが、滑る場所って実は意外と多いんです。
その中で、フローリングの割合も上位になります。

ツルツルと滑るフローリングの対応でお悩みの方も多いでしょう。

では、どうやって、フローリングの滑りは改善できるのでしょうか?
そこで、本日は、フローリングの滑る原因、そして対応策についてご紹介します。

ただ、無垢材の場合、複合フローリングと同様に対処できる訳ではありません。

【参考 🔗階段無垢床・無垢フローリングの滑りやすさを解決する!床塗装技術とは!?

フローリングの滑りはどう改善する

フローリングが滑りやすいとお悩みを持つ方も少なくありません。

床滑り止め.comでも実際に多くのご相談をお受けするからです。

滑るフローリングのお悩み

フローリングが滑ることで気をつかなければならないのは事故の危険性があることです。
毎日、使用するフローリングが滑りやすくなってしまっていると、足元が安定しません。

結果、ちょっとしたことでも滑ってしまいます。
家具や、冷蔵庫などに頭を強打してしまうと、大事になることだってあります。

足腰が弱くなってしまっている高齢者や、家の中を走り回る子供にとって、決して安全な環境であるとは言えません。
また大切なペットにしても、転びやすくなります。

犬は人と比べ、グリップを必要とします。

一般的なフローリングは、犬にとって氷の上と同じようなものなのです。
股関節脱臼など大きなケガへと繋がってしまうこともあります。

フローリングが滑りやすくなる原因

フローリングの塗装面の摩耗やワックスが剥がれることによって、フローリングが滑りやすくなります。

普段の生活で歩いているだけで転びそうになるのなら、何らかの原因があります。

フローリングは本来、人にとって適度なグリップがあります。
その性能が失われるのには、歩行による摩耗や、油などの物質が付着したこと、またスリッパなどによって何らかの汚れを持ち込んだことなどが考えられます。

転倒事故などの危険性があるので、早めの対処が必要です。

滑りだけでない、良くあるフローリングのお悩みと解決方法

フローリングに関係するお悩みに、ペットの匂いや傷、汚れ、紫外線による窓付近の色の変色などがあります。
そのまま放置してしまうことで、さらに状態が悪くなってしまいます。

ただ、これらは、張替えまでせずに改善できます。
傷や汚れ、紫外線により窓付近の変色はリペア技術というもので直すことができます。

タイヤなどの放置による凹み、鉢への水やりなどでの染み、物を落としてしまった傷などもカバーできます。

【凄技】様々な傷を直してしまうフローリングリペア技術とは

傷を埋めるフローリングリペア

フローリングに付いた凹み傷を補修していきます。
バリが出ているようであれば、取り除きます。
後で補修材を入れた後に、傷の場所が分かってしまうからです。

補修材を埋めるのですが、ぴったりと色が合うわけではありません。
色を混ぜ合わせながら、フローリング材の色に近づけていきます。

この補修材通称クレヨンと言われています。
傷がしっかりと埋まるまで溶かして、流し込みます。

凹み傷に、クレヨンを流し込んだ後、平らにならしていきます。
その後、余分な補修材を取り除きやすいようにします。

その後、カッターなどを余分なクレヨンを取り除いていきます。
フローリングを傷つけないように気を付けながら作業します。

補修作業の完了です。
全体にワックスを掛けることで、補修した場所がさらに分かりづらくなります。
この補修キッドは、ホームセンターなどで購入できます。
気になる傷があって予算をかけたくない方は挑戦してみてはいかがでしょうか?
木目までを描くリペア技術

次に、かなり酷い傷に対応したリペア再生技術です。

床に付いた複数の傷を直していきます。

フローリングの表面は、化粧シートが貼られています。
物によりますが、廃番になってしまった場合、部分的に張り替えることができません。
そういった時にも、このリペア技術が重宝します。

その後、フローリングのパテ埋めを行い、下地を作っていきます。

色を合わせて吹き付けを行います。
既存フローリングと同じ色になるように吹き付けます。

段々と色が近づいてきました。
全体が馴染むように吹き付けます。
傷が分からなくなってきました。

吹き付けが完了です。
元々、どこに傷があったのか分からなくなりました。
パテを行った部分に色が入り、色が同じになりましたが、吹き付けた部分は木目が無くなってしまいます。

こちらも吹き付け完了写真ですが、別角度で撮影したものです。
色は同じになりましたが、やはり木目が無いため、のっぺりした感じです。

いよいよ、仕上げまでもう少しです。
既存フローリングと同様に木目を作っていきます。

あまり同じような木目ばかりにしてしまうと、メリハリがつきません。
この作業を補修したフローリング一枚一枚に行っていきます。

フローリングリペアの完成です。
木目を描いた所は、剥がれないようにクリア塗装を吹き付けました。
この後、光沢を合わせるためにワックスを掛ければ終了です。

フローリングの滑りを解決するために

滑ってしまうフローリングの対策には、どんなことを行えば良いのでしょうか?
自分で出来る方法もあるので、まずはできることから試してみましょう。

ワックス

フローリングの滑り止め対策として有効なものにワックス掛けがあります。

豊富な種類があり、滑り止め専用のワックスもあります。
また、ペット用のものや、住宅専用のものなどがあります。

目的別・用途別で種類がありますので、適切なものを購入しましょう。
例えばペット用のものになるとホルムアルデヒド除去剤を配合しているなど、ペットの健康面も考えられたワックスになっています。

【参考 🔗床滑り止め対策に人気のワックスを購入!掛けるための正しい手順とは?

ワックスの種類について

ワックスには高光沢のものや、つや消しタイプのものなどがあります。
中には、高耐久のものがありますが、性能が高くなるほど価格もあがります。

滑り止めシート

賃貸などの場合、勝手にワックスを掛けることができません。
持ち主があくまで管理人だからです。
また、フローリングでは無くワックスが掛けられない床材の場合もあります。
そんな時に活躍するのが、滑り止めシートです。
床材の上に置くだけで滑りにくくなります。
サイズもはさみを使って自由なサイズにして、使うことができます。
滑り止め対策商品の中でも使いやすいものです。

カーペットなどの床材を上に敷き詰める

カーペットをフローリングの上に敷き詰めることで滑り難くなります。
またクッション性があるため、転倒などの時に負担が少ないです。
そのため、ペットのためにも安心な方法であると言えます。
しかし、粗相などしてしまえば使えなくなってしまうというデメリットがあります。

フロアーコーティング

現在、フローリングの滑り止めとして行われている方法の一つとしてフロアコーティングがあります。
後施工で、既存のフローリングの強度を高めることができます。
一概にフロアーコーティングといっても高価なものから、安価なものまであります。
価格は性能と耐久性により変わってきます。

別名で、フロアコートやフロアマニュキュアとも呼ばれています。
このコーティング一般住宅をはじめ、商業施設やホテルなどの宿泊施設、病院などに採用されています。
光沢の高いものや、光沢を抑えたものがありますが、住まいをどのような雰囲気にしたいかで選びましょう。
また、その性能には、防水・防汚・抗菌・防腐・耐火性などがあります。
フローリング目地部分までがコーティングされることにより、水やペットの粗相など、内部までの浸透を防いでくれます。

フロアコーティングの種類

実際にフロアコーティングには、どんな種類のものがあるのでしょうか?
種類は意外に豊富で、ウレタンコーティング、ガラスコーティング、UVコーティング、シリコンコーティング、無機コーティングなどがあります。
それぞれ、どんな特徴があるんでしょうか?

シリコンコーティング

水性と油性のものがあります。
シリコン樹脂を使用したコーティングは他のコーティングと比べて安価ですが、耐久性に劣ります。

UVコーティング

UVコーティングは紫外線を当てて塗料を硬化させていく技術です。
乾燥が早く、施工日数が短いです。
ただ、塗り直しが難しいといったデメリットがあります。

ガラスコーティング

いわゆる無機コーティングの1種です。
そのため、劣化しにくく、酸化や紫外線の影響を受けにくいといった特徴を持ちます。
ただ、UVコーティングと同様に、価格が比較的に高いです。

最後に

いかがだったでしょうか?
フローリングの滑り対策の方法は様々ありますが、一番手軽にできるのがワックスによるものです。
しかし、定期的な塗り替えが必要になるなど、手間がかかります。
また、フローリングの中にはメンテナンスフリーのものがあり、知らずに塗ってしまうとワックスが密着せず、ただ上に乗ることになります。
そのまま放置してしまうと、フローリングの表面が黒ずみ、汚れたような状態になっていきます。
塗る前に、フローリングの説明書を良く読んでからワックスがけを行いましょう。