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CSR(滑り抵抗係数)測定器には、どんな種類があるの?

CSR(滑り抵抗係数)測定器には、どんな種類があるの?

みなさんこんにちは
床滑り止め.comの天野です。
ところで、滑り止めといっても、実際に滑るか、滑らないか足で感じるしかないと思いますよね!
ただ、変化を証明しなければならない場合にはどうすれば良いのでしょうか。

それは、測定して数値化することです。
本日は、滑り具合を測ることができる測定器についてお伝えします。

測定器の種類

① 携帯型すべり試験機  OH-101

携帯できるタイプのCSR測定器で、一人でも運搬・設置が可能です。
人間の動作・感覚を取り入れた評価方法で、すべり片を斜め上方に引っ張ったときの引っ張り力からすべり抵抗値を算出します。

床、路面、階段、車路、スポーツサーフェイス等のCSRを測定することができます。
また、デジタル荷重検出器により短時間で計測することができます。歩行者の安全性と快適性を評価軸にしており、人間の動作・感覚を取り入れた評価方法です。

なお、国土交通省・東京都が歩行時の滑りについてCSR値を採用したことにより、各県や公益法人でも歩行時の滑りについてはCSRで管理することとなりました。

② 振り子式測定器

振り子の先にゴム製のスライダーが取り付けられており、振り子が振り下ろされた時のスライダーが測定面を通過したときの抵抗の程度を読み取ることにより、動摩擦係数を測定します。
アスファルトなどを走る自動車の滑りの考査に適しています。

なお、振り子式は、日本道路公団、日本道路教会等が調査に採用していますが、測定子の状態や温度・湿度等の数値を入力する計算式を採用しているため、現場条件により数値のばらつきが発生したり、測定者が数値を読み取る角度により変動が発生することもあります。

また、振り子式のBPSTは凹凸の大きな面では安全性が過小評価され、凹凸の小さい面では過大評価される傾向があります。

③ スリップメーター測定器

すべり片を水平に動かしたときに、すべり片が滑り始める角度から静摩擦係数を算出します。
試験片は材質を問わず、金属、繊維、紙、ゴム、フィルム等あらゆる表面の測定を行うことができます。

潤滑剤・表面処理による静摩擦係数の把握や、静電気の影響による摩擦の変化、自動車ボディーのポリッシング、ワックス効果の判定、繊維の織り方向による摩擦の評価、コピー機・プリンター等の用紙搬送性評価、シートベルトと衣服との摩擦、整髪料・ヘアースプレー等によるベタ付き評価、自動車内装材の肌触り評価、床材のすべり評価等の用途に使用されます。

また、スリッパやスニーカー等の各種履物について評価が可能な測定器もあります。

最後に

様々な測定器があることはお分かりいただけましたでしょうか?
床滑り止め.comでは、測定についてのご相談も承っています。