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薄膜溶剤２液型アクリルウレタン樹脂系塗床材『ユカクリートＡＵ』
ユカクリートＡＵは特殊アクリルウレタン樹脂を使用した２液型塗床材です。耐候性・耐薬品性に優れ、美しい色彩を長期にわたり維持します。
特長
- ホルムアルデヒドの放散量が少なく、日本塗料工業会の認定を受けています。
日塗工登録番号 Ｄ０１１７５
ホルムアルデヒド放散等級 Ｆ☆☆☆☆（規制対象外） - 硬化が速く、光沢のある美しい塗面が得られます。
- 耐候性に優れ、長期間にわたり美しい床を維持します。
- 耐薬品性に優れ、殺菌剤での清掃も可能で、清潔で衛生的です。
- 耐摩耗性に優れています。
- 乾燥塗膜は上水に対して有害物の溶解がありません。
- 豊富な標準色は、作業スペースを塗り分けることにより安全と作業効率の向上に役立ちます。
用途
- 耐薬品性が必要な化学工場などの床
- マンションなどの廊下
- 食堂などの清潔さを要求される床
- ユカクリートスタンダード、タイル＃７０などのエポキシ系塗膜の屋外用トップコート
- プールサイドの防滑塗装
標準塗装仕様
■コーティング工法 平滑仕上げ
| 工程 | 品名 | 内容 | 塗付量 (kg/㎡) |
塗装間隔 (23℃) |
|
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 下地 | 下地モルタル及びコンクリートは、金ゴテ仕上げで、十分に強度のあるものとします。 通常、モルタルは打設後2週間以上、コンクリートは4週間以上の養生が必要です。 |
|||
| 2 | 下地 処理 |
1. 含水調査はポリエチレンフィルムを床面に敷き、周囲をテープで密封して翌日(16時間後) 開封する手順で行い、床面が黒っぽく濡れたりフィルムに結露していないこととします。 また、含水率は、デジタル式水分計で5%以下を目安とします。 2. 必ず全面をサンドペーパーがけ(P24～P40)により目荒しを行い、汚染物やレイタンス などを除去します。 3. 油脂、グリース、タールなどはシンナーか洗剤で除去します。 4. 必要に応じて、クラック、穴などを補修します。 |
|||
| 3 | 下塗 | ユカクリート プライマーS |
主剤と硬化剤を2:1(質量比)で混合し、 ユカクリートシンナーEPで0～20% (質量)希釈して、はけ、ローラーで 均一に塗装します。 |
0.10～0.15 | 3時間以上 7日以内 |
| 4 | 上塗 (1回目) |
ユカクリート AU |
主剤と硬化剤を4:1(質量比)で混合し、 ユカクリートシンナーUで10～20% (質量)希釈して、はけ、ローラーで 均一に塗装します。 |
0.13～0.15 | 5時間以上 7日以内 |
| 5 | 上塗 (2回目) |
ユカクリート AU |
主剤と硬化剤を4:1(質量比)で混合し、 ユカクリートシンナーUで10～20% (質量)希釈して、はけ、ローラーで 均一に塗装します。 |
0.13～0.15 | |
■防滑仕上げ
ユカクリートＡＵを塗付し、直後に６号硅砂０．１～０．２ｋｇ／㎡を散布して下さい。乾燥後、余分な硅砂を取り除き、ユカクリートＡＵを１～２回塗装して下さい。ユカクリートＡＵと砂散布は、特にムラのないよう注意して施工して下さい。
可使時間と硬化時間
| 品名 | 10℃ | 20℃ | 30℃ | |
|---|---|---|---|---|
| ユカクリート プライマーS |
可使時間 | 8 | 4 | 2 |
| 硬化時間 | 6 | 3 | 2 | |
| ユカクリート AU |
可使時間 | 8 | 4 | 2 |
| 硬化時間 | 10 | 5 | 3 |
容量と配合比
| 品名 | 材質 | 配合比 (質量) |
容量 | ホルムアルデヒド放散等級 日塗工登録番号 |
|||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ユカクリート プライマーS |
エポキシ系 | 主剤 | 2 | 15kg セット |
主剤 | 10.0kg | F☆☆☆☆ D01159 |
| 硬化剤 | 1 | 硬化剤 | 5.0kg | ||||
| ユカクリート AU |
ウレタン系 | 主剤 | 4 | 15kg セット |
主剤 | 12.0kg | F☆☆☆☆ D01175 |
| 硬化剤 | 1 | 硬化剤 | 3.0kg | ||||
■１セットの塗装面積
ユカクリートプライマーＳ：１００～１５０㎡／１回
ユカクリートＡＵ：１００～１１５㎡／１回
標準色
※色見本は印刷のため色調が異なります。※ユカクリート標準色見本帳をご参照下さい。
性能
| 項目 | 結果 | 試験方法 |
|---|---|---|
| 容器の中での状態 | かき混ぜたとき、 堅い塊がなくて一様になる |
JIS K 5600-1-1 4.1 |
| 塗装作業性 | 塗装作業に支障がない | JIS K 5600-1-1 4.2 |
| 塗膜の外観 | 塗膜の外観が正常である | JIS K 5600-1-1 4.4 |
| 被塗面との適合性 | 異常なし | JIS K 5600-3-4 |
| 耐摩耗性 | 3.6mg | テーバー式 CS-17 4.9N 100回転 |
| 111mg | 日本塗り床工業会 テーバー式 CS-17 9.8N 1000回転 | |
| 耐衝撃性 | 衝撃による変形で 割れ、はがれを生じない |
300g 30cm |
| 合格 | JIS K 5600 5-3 1/2インチ 500g 50cm | |
| 耐水性 | 水に規定時間浸したとき 異常がない |
JIS K 5600 6-1 6時間浸せき |
| 異常なし | 水道水 1か月浸せき | |
| 耐アルカリ性 | アルカリに規定時間浸したとき 異常がない |
6時間浸せき |
| ホルムアルデヒド放散等級 | F☆☆☆☆ | JIS K 5601-4-1 デシケーター法 |
| 乾燥時間 | 指触10分 硬化5時間 | 23℃、50%RH |
| 鏡面光沢度 | 90 | JIS K 5600-4-7 60度 |
| 耐屈曲性 | Φ2mm 合格 | JIS K 5600-5-1 |
| 耐カッピング性 | 6mm | JIS K 5600-5-2 |
| 引っかき硬度(鉛筆法) | H | JIS K 5600-5-4 |
| 引張接着強さ(MPa) | 2.9 | 建研式接着力試験器 |
| 促進耐候性 | 異常なし | 紫外線ウェザーメーター 1000時間 |
| 耐温水性 | 異常なし | 40℃温水 7日間浸せき |